司法書士への支払いをカットする為に不動産名義変更の手続きを自分でおこないたいと考える人がいますが、簡単なものではありません。
単なる手続き費用の節約が目的で不動産名義変更を自分でやるのは、勇気がいることだと思います。
実行する前にアドバイスとしてお話ししておきましょう。
▽おすすめはできない厄介・難解な手続き。
不動産名義変更と聞いて、「名義を変更するだけなのにお金を払うのは勿体ない」と、自分でやってみる人が中にはいます。
しかし不動産名義変更は、法的な書類手続きなので、専門的な知識と経験がかなり要求されます。
結論的に言えば、「労力と時間と後悔」を惜しまないのであれば、自分でやってみても良いでしょう。
私個人の意見としてはおすすめしません。
司法書士などの専門家に報酬として支払う額は、労した時間にくらべれば安いものです。
◆いざ名義変更をしようとしたら、予想外のことが発覚することもあります。
参考:https://zuuonline.com/archives/168293
▽果たして自分がやったらどうなるの?
たとえば不動産名義変更に必要な手続きを自分でやった場合の労力には、窓口への相談や問い合わせ、申請、不備があった場合の訪問のし直し、手続き完了後の書類の回収などで、プロが順調にいったとしても1日に複数回は法務局に通うことになります。
場合によっては古い戸籍謄本を請求して解読する必要にも迫られます。
たいがいの素人さんは、書類の書き間違えによる法務省への日参で根を上げます。
▽不動産名義変更のための実費を節約するといっても、司法書士に支払う報酬を含めて5~6万円程度です。
割が合うでしょうか?
たとえば実費は登録免許税などがありますが、司法書士に支払う報酬は5万円程度です。
報酬は不動産の評価額で起算しますのでケースバイケースですが、それが1カ月程度で完了するなら高い報酬とは言えません。
実費は本人がやってもかかるので節約はできません。
素人がやれば3カ月・4カ月とかかるでしょう。
割が合うかどうかです。